▼参加いただいたイベント
NEGI PON 「おほね、ぽん」
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イマヲイキル
岐阜県・中津川
お米農家
前田 匡裕
「日本の文化。そして、自分のルーツ。」
この稲穂がゆれる黄金色の景色を失いたくない。
代々お米作りに携わっていたが、祖父、父とそこから離れた生活を送っていた。このままでは、ずっと昔からお米作りに携わっていたこの家から広がる田んぼが、誰にも引き継がれる事なく終えてしまう。
どうにかしたい…自分にはいったい何ができ、何がこの時代のお米作りに必要なのかを見つけるため学問として農業を学んだ。
そして今、地域が一丸となりお米作りにかかわる重要性、ただお金を求めるのではなく生産者として「お米」を地域の大きな力とし、都市部の人々につながっていける唯一のツールにする必要性があると感じた。それを実現に向け行動する事が、自らが為すべき事だと気付いた。
お米は日本人の主食である。お米作りは、自らの生きるルーツを再認識させてくれる。そして、日本の文化でありこの地でお米を作り続けることが誇りだと感じている。今、未来に向け歩み始めたその思いはいつか稲穂のように黄金色に実る日がくると信じている。
2010.11.4 取材
写真・文 ミゾグチ ジュン