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山内 美陽子

「それは居心地のよい空間、空庭から始まる」

本来、農とは垣根なくみんなが共有した暮らしの一部なのです。
都市部に住む人たちにとって感じにくくなった農とのつながり。みんなが口にして生きていくために必要な農のはずなのに、そこにたずさわる農家さんのことは何も知らないまま。私たちは野菜ひとつのこだわりも苦労も共有することなく日々を過ごしている。
まずは関心を持つことから始めて欲しい。気持ちを共有することで見えてくるものがあるのだから、その共有できる気づきを育てていきたい。

自然にかかわりたい方は、まずは私たちの身近なところから居心地のよい空間をつくってみませんか。遠くにいかなくてもベランダから始められる生命のふれあい。それが空のみえる庭「空庭」です。
工夫しだいでその場が活かされる空間。その地域の空庭をつなげていく事ができれば私たちの自然への本当の気持ちを理解していけるかもしれない。この誰もが気楽に始められる事こそが大切なのだから…

そんな自然と都会が心からつながっていける未来の景色は、この谷町にある空庭から広がりつつある。