photo:ミゾグチ ジュン

▼関連するイベント
NEGI PON 「たまなーとワイン」

COLUMN
たまなーとワイン

たまなーが大事

ローマ帝国の皇帝ディオクレティアヌス(在位284-305年)は、乱れた帝国をドミナートゥス(専制君主制)を創始し、テトラルキア(四分割統治、四分治制)を導入することにより安定に導きました。61才で自ら皇帝(東方)を退位し、ローマ市民としてキャベツ作りの生活を始めました。
その後、ローマの政治が再び混乱したため、皇帝として戻ってくるよう共に皇帝(西方)を退位したマクシミアヌスから求められました。これに対して、「わたしが手づくりのキャベツをお目にかけることさえできれば、いくら君でも、もう二度とこの楽しみを棄てて権力を求めよなどと勧める気にはなるまい」と答え、キャベツを育てることでその余生を送りました。

キャベツは、ローマの時代から胃の調子を整える健康食として食べられており、帝政ローマ時代の軍人大プリニウス(BC23〜79年)の「博物誌」には、キャベツの多くの効能が載っています。

また、古代ギリシアの数学者であり哲学者であるピタゴラスは、「元気と落ち着いた気分を保つ野菜だ」とその効能を説いています。


PAGE TOP